「親父の想い出」
親父は元軍人でもあり、全てに厳格であった。
自分は恐ろしい父親の機嫌を伺って行動し
とても甘えられるような存在ではなかった
そんな父親が小さく、弱い存在に思ったときが一度だけあった
それは自分の結婚式の時だった
父親が初めて俺に頼んできた
「髪を整えてくれ」
初めて触った父親の身体
それは小さくて、弱々しい男の身体だった
父親と喧嘩ばかりしていた日々
親父に一度も親孝行をした記憶がない自分は、今になって悔いが残る
そんな自分も、今は二児の父親
自分の子供たちもそう思うのであろうか・・・
亡くしてから思う父親の大切さ
もっと大事にしておけば良かった